村上春樹というメンタルのための処方箋
村上春樹が多くの人に支持されていますけれども、彼の作品を読んで癒されたと話す人が多いそうです。
実は私はまだ村上春樹さんを読んだことがなく、これもまた AERA の記事に書いてあったことをまとめています。
何かメンタルの不調に悩んでいて、この記事で村上春樹さんを読んでくれる人が癒されるきっかけになればと思って記事にまとめてみることにしました。
村上春樹さんの作品が癒しの力がどうして強いのか、それは彼の作品の中には祭りの後のような精神状態=懐かしい自分の青春時代が感じられるからだそうです。
人間の精神状態を「アンテ・フェスティウム(祭りの前)」、「イントラ・フェスティウム」(祭りの最中)、「ポスト・フェスティウム(祭りの後)」の三つに分類できるそうです。
うつ状態や落ち込んだ気分のことを「ポスト・フェスティウム」にあたるそうです。
村上春樹さんの作品にはこの「ポスト・フェスティウム」を強く感じることができるそうです。
「ポスト・フェスティウム」的な精神状態が情緒的に書き込まれてるのだそうです。
気分が落ち込んでる時自分の心理状態に近い物語や文章を読むとほっとするそうです。
アエラの記事の中で中村さんという方は村上作品の癒される理由についてこう語っています:
村上春樹さんの作品に共通するのは普通の孤独な「僕」が能動的ではなく仕方なくどこかへ行って、また戻ってくるという構図です。「僕」は強くをもなく特殊な能力を持っているわけでもない。そこに読者は自己投影できるのです。。。春樹さんは自分の心を代弁してくれると話す人が多いです」
強いラスボスを倒して平和を取り戻すような壮大な物語も楽しいですが、そこは共感はありません。至って普通で孤独な僕に共感し僕を通して孤独感が解消されるんだと思います。
落ち込んでる時の心情に通ずる失意の痛みと緩やかな回復を味わえる典型的な物語です。主人公はやむを得ず冒険に出てあらゆるものを失いながら最後は答えらしきものを見つけます。外の世界の巨大な壁と対等しているわけではありません。閉じた世界の中で完結している文学なのです。弱い主人公に自分を投影すると一人じゃないんだと勇気づけられます。
中村さんが「羊をめぐる冒険」を進める理由
村上春樹さんの作品の登場人物はなんとなく鬱々としていて、具体的に乗り越えられなければならない壁に悩んでるというよりは、生活は回っていて生きてはいけるが世の中の目の違和感が拭えない。
その人物に共感しそれでいいんだと思うことで自分を許し肯定できるようになると思いますと書いてありました。
肯定感や許しは癒しの現場では重要なキーワードだそうです
佐世保のホットラインで電話相談を務める女性が幸福について説明しています。
このような相談所に電話をかけてくる方が辛くてとても悩んでいてもっと頑張らなくちゃという焦りに駆られている方が多いそうです。
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そのような時このホットラインの相談員の女性はその悩んでる人の現場に対して認めてあげることが大事だという風に語っています。
人間は現状を容認するところから次に向かうエネルギーが取り戻せるんだというふうに思うと書いてありました。
人間は余計なアドバイスよりも自分の今の自分でいいんだという肯定感が大事だそうです。
精神医学ではトラウマなどの治療のためにあえて自分が辛い思いをしてることに向き合うことで治療を進めるということがあるそうです。
そのトラウマに近づき自分の体験を話したり演じたりすることで不安が消えていくそうです。
春樹さんの本を読むことで癒されるのはこのポスト・フェスティウム、共感肯定感、そして経験の容態かなんとなく感じていたこの春樹さんを読むと癒されるのはこのようなことがわけだそうです。
中村さんという方は村上春樹さんの作品について記事の最後でこう語っています:
村上作品は非常に良く出来た癒しの文学です。たとえ社会に適応できなくなっても、それを肯定してくれる気分が落ち込んでいる時に最高の薬です。
私はあまり村上春樹さんの作品はまだ、他の読む本が多くて手を出していませんけれども、この記事を読んで少し何か共感できる方がいらしたなら是非村上春樹さんの作品を読んで癒されてみてはいかがでしょうか。
読書自体はとても良い気分転換ですし。
メンタル的にもとてもいいことだそうです。それは本当に言えます。
自分の好きな自分が何か共感できる文章に触れるというのは、心も豊かになりますしとても良い時間だと思います。
どこが自分の好きなカフェにでも行って村上春樹さんの本を読みながらゆっくりと自分の心を癒してみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた私は逗子で整体院をやっています:
ついでにドイツ語と日本語の通訳、翻訳もやっています: