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東京の洋館・岩崎邸
東京には古い立派な洋館がけっこう多く残っています。その中でもけっこう立派な洋館の一つが三菱財閥創立者である岩崎弥太郎が建てた岩崎邸です。今は東京都が管理している公園になっていて、昔の屋敷の一部しか残っていませんが、その残っている一部の内部が公開されていて、見学できますが本当に贅沢の限りです。
この洋館は明治29年にお客様を迎え入れるための洋館として建てられました。建築家はジョサイヤ・コンドルと言う設計士です。
私もいろいろな洋館は見てきましたが、やはりこの岩崎邸は本当に内部のデコレーションがとても贅沢なまでに凝っていて、細部にまで美しさが際立っています。この洋館の凄い事は壁に金唐皮紙(きんからからかわし)を贅沢につかっていると言う事です。今は全ての部屋には使われていません、一部再現されているだけですが、それでも凄い事なのです。
金唐皮紙(きんからかわし)
この金唐皮紙と言うのは西洋人が持っていた装飾をされた皮のお財布を見た日本人の職人が(たぶん紙職人?)がそれを真似しようと思い、マネして作ったのです。模様を木に彫って、和紙をその模様の木の部分に根気よく打ち付けていきます。和紙が木の彫った模様になると今度はのりを塗って、模様が変形しないように固定して、色を塗っていきます。金唐皮紙は木のロールに根気よく模様がずれないように和紙を打ち付けて、色を付けた手間のかかる壁紙として、明治の頃にはヨーロッパのバッキンガム宮殿にまで輸出されたほどの高価な壁紙です。
その金唐皮紙を岩崎弥太郎は自分の家にふんだんに使ってしまったのです。今再現されている部分の部屋だけでもどれくらいの物か考えると気が遠くなるほどです。ただお値段が高いから!だけでなくこの金唐皮紙は素敵な壁紙です。軽くて丈夫な上に素敵です。
私も岩崎邸に初めて行ったきっかけがこの金唐皮紙を作っていた方のお孫さんから直接この岩崎邸の話を聞いて行ってきたのがきっかけでした。そんな凄い産業が明治の頃にあった事、そのような高価で凄い壁紙をふんだんに使ってしまった洋館が都内にあると言う話を聞いたら、これは一度行かなくては!と思い、行って来たのが岩崎邸に行くきっかけでした。以来何度か岩崎邸には行っていますが、毎度美しさに感激しています。
金唐皮紙についてウィキペディアにもっと詳しく書いてあります(クリックするとジャンプをします)
日本家屋も全てがすごい岩崎邸!
岩崎邸の見応えは素晴らしい日本家屋とまだ残っている庭です。日本家屋もまた素晴らしい作りです。一部しか残っていないそうですが、それでもやはり質の固い建築に感激をします。この家の前から庭に出る時にものすごく大きな石がいくつか続いています。
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ビックになった岩崎弥太郎らしいこだわりだったのだろうかと思います。庭の大きな灯籠とこの大きな石は見応え十分です。
ちゃんと調べていけば、岩崎邸の中を案内してくれるガイドが説明を聞くこともできます。ガイドの説明を聞くとまた感動がもっと増えると私の知り合いは言っていました。
日本家屋にはカフェもあって、中でくつろぐ事も出来ます。
岩崎邸公園は御徒町駅から歩いて10分くらいの所にあります。ぜひ時間があったら訪れてみてはいかがでしょうか?洋館は窓が開けっ放しで暖房がないので、寒いのが苦手な方は心地いい時期に行くのがおすすめだと思います。
岩崎邸の基本情報
岩崎庭園のホームページはこちら(クリックするとジャンプします)
アクセス:JR 御徒町駅、東京メトロ 上野広小路駅 から歩いて10分くらいです。
所在地:東京都台東区池之端一丁目
開園時間 午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで)
休園日 年末・年始 (12月29日~翌年1月1日まで)
入園料 一般 400円 65歳以上 200円 (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
4※イベント開催期間及びGWなどで休園日開園や時間延長が行われる場合もあります。
※文化財は後世に残すべき貴重な財産であり、これを守るために定期的な保存修理工事を要します。ご理解とご協力をお願いいたします。
※旧岩崎邸庭園は、文化財保護法(第2条)により芸術上又は観賞上価値の高い庭園として、重要文化財に指定されており、将来の文化向上発展の基礎をなすものであるため、その保存が適切に行われるように、周到の注意をもって多くの方に静かに観賞していただいている施設ですので、ペット連れや酒気帯びでの入園はお断りしております
とのような注意事項が岩崎邸について書いてあるホームページに書かれてありました。細かい情報はホームページを確認してからお出かけください!
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この記事を書いた私は逗子で整体院をやっています:
ついでにドイツ語日本語の通訳、翻訳もやっています: